103系3000番代

川越線全線電化開業の際、川越駅〜高麗川駅間の区間運転用にはるばる仙台の仙石線から大崎工場経由でやってきたのがこの103系3000番台。 旧性能車である72系アコモ改造車の車体と工場の予備品見直しにより捻出した103系の部品(付随台車は101系の廃車発生品、またMGは冷房改造の発生品)を組み合わせ作ったのがこれ。仙石線時代はクハ-モハ-モハ-クハ(Tc-M-M`-Tc)の4両編成で活躍していたが、改造当初川越線では3連で使用される事となったため、クモハ102- モハ103-クハ103(Mc`-M-Tc)の編成に改造された。 上記の改造に漏れた車両(モハ72形車両)はそのままの姿でしばらく保留車となっていたが、1986年11月改正で青梅線の3両編成を4両化するため、電装解除の上103系化され(台車は当時廃車の進んでいた101系に用いられていたDT21TやTR64が活用された)、サハ103-3000番台となり青梅線に編入された。 そのため屋根上にパンタグラフを取り外した跡が残るなどの特徴がある。 103系3000番台の特徴としては、高運転台+先頭電動車+AU712クーラーの組み合わせや、クハ・サハの台車が101系などの発生品であるDT21TやTR64を装備していた事や、種車の機器配置を極力活かしたため、パンタグラフがユニットの外側に来るなど、独自の装備をしていた。 当初、サハのみは豊田電車区に配属され、主に青梅線・五日市線にて103系0番台車と共に活躍した。しかし、1996年3月16日のダイヤ改正に於ける八高線の八王子〜高麗川間の電化開業により川越線区間列車と八高線電化区間の列車が共通運用化され両区間の運用列車が4両編成になるのに伴い、サハの全車も川越電車区に転配された。その結果、4両編成の5本(20両)が川越電車区(現・川越車両センター)に配置され、八高・川越線で209系と共通運用がされる事となった。 しかしながら、これらの103系は老朽化が進んだ事により2003年11月中旬より廃車が開始され、2005年までに全車が廃車された。

103系3000番代(ハエ52編成)高麗川駅にて

    

                上に戻る         車庫に戻る      TOPに戻る
   

inserted by FC2 system